環太平洋国際化学会議(International Chemical Congress of Pacific Basin Societies)が昨年12月15日―21日,米国ハワイのホノルルにおいて,日本,米国,カナダ,オーストラリア,ニュージーランド,韓国からの約11,150人の参加者を得て,非常な盛会裏に開催された。この国際会議は環太平洋地域の化学者間の情報交換と交流を目的として,1984年以来,ほぼ5年毎に開催されているものである。今回の大会では,設けられた223のセッションのうち,少なくとも5セッションがバイオマス資源化学あるいは植物系天然高分子の化学に関するものであった。