紙パ技協誌
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総説・資料
紙パルププラント用メカニカルシールの技術動向
―アウトサイド・静止形カートリッジ式メカニカルシール―
高橋 秀和
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2006 年 60 巻 6 号 p. 864-870

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抄録

メカニカルシールは,有害な化学物質の機外漏出低減及び防止,省エネルギー・省資源化により直接,間接的に環境保全に貢献する重要な環境装置の一つと言ってもよい。紙パルププラントにおいては,蒸解工程から抄紙・塗工工程に至るまで,水ポンプ,パルプ用ポンプ,各種薬液用ポンプなどのポンプが多数使用され,これらのポンプ軸封部にはメカニカルシールが標準的に採用されている。最近では,メカニカルシールの取扱いの容易さ,組立誤り防止などのメンテナンス性も求められるようになり,カートリッジ式メカニカルシールが普及している。さらに,集約化・統合化による予備品の削減や部品の共通化も求められるようになって来ている。これらの要求を実現する新型カートリッジ式メカニカルシールを紹介する。

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© 2006 紙パルプ技術協会
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