紙パ技協誌
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省エネルギー特集 II
発電設備の省エネルギー対策
長尾 義行
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2006 年 60 巻 6 号 p. 859-863

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抄録

三島工場は,地球温暖化防止対策として,2010年度までに化石エネルギー原単位を23%削減(1990年度比),二酸化炭素排出原単位20%削減(1990年度比)するために,省エネルギー及び燃料転換に取り組んでいる。中でも工場の電力供給元である動力設備は,ボイラー・タービンの運転効率を高めることで,大きなエネルギーの低減効果が得られることから,重点取り組み設備として省エネルギーを実施している。省エネルギーの実施については,ボイラー・タービン毎にエネルギーロスの仮説を立て,それを着眼点に検証することで,省エネルギー実施後のエネルギー低減効果を算出し,効果の高い設備から順に高効率化のための設備を導入することとしている。
また,燃料転換については,ボイラーの助燃で使用する燃料を石炭などの化石燃料からバイオマス燃料へ転換することで二酸化炭素排出量の削減に取り組んでいる。
本稿では,三島工場で実施を計画しているボイラー・タービンの省エネルギーの取り組みにおいて,タービン設備の効率の向上,及びエネルギー損失低減による発電出力の増加など,発電設備についての事例について紹介する。

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© 2006 紙パルプ技術協会
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