2006 年 60 巻 6 号 p. 879-889
世界的に環境保護対策が叫ばれている中,わが国の紙パルプ業界でも省エネルギーが大きな課題となっている。製紙原料調整設備において最も大きな動力を消費している工程の一つが叩解“Refining”である。本稿では現状の標準的なリファイナー,ツインディスク(ダブルディスク)リファイナーの更なる省エネルギーが可能か,その取り組み方は如何にすべきかを検討すると共に,より積極的に省エネルギーを図るための新しい叩解機の開発,ダブルコニファイナーの省エネルギーの可能性について,実績と試験結果について紹介する。