2006 年 60 巻 7 号 p. 1012-1019
今日のパルプ産業界において明らかな投資傾向がある。新規設備は,主に早成樹産地にアクセスし易くかつ製造コストに強みがあるアジアと南米に建設されている。他の地域では主に既存の工場や設備機械の合理化や省エネ化が焦点となっている。これらアジアおよび南米における新規設備の建設の波は近年のAker Kvaernerの活動に大きく反映されており,本稿では近年世界に建設されたAker Kvaernerに関連する大型のパルプ設備,とりわけアジア及び南米に建設されたものについて取り上げることとする。