紙パ技協誌
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総説・資料
製紙用植林木の成長性と材特性
小野木 晋一林 和典岩田 英治河岡 明義
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2011 年 65 巻 5 号 p. 448-451

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抄録

製紙産業に適した木材としては,高成長,高パルプ収率,高容積重の3つの性質が重要である。この性質を満たす精英樹を選抜するため,当研究所では精英樹候補木を選抜し,評価している。2001年から西オーストラリア州Eucalyptus globulus植林地にて精英樹候補木を選抜し,それらのクローン木を次代検定林に試験植栽を行った。現在,次代検定植林地においてこれらの成長性について追跡調査を行っている。
2006年より順次,選抜された精英樹候補木は伐期を迎えており,当研究所ではそれら候補木を抜き取り伐採し,パルプ用材としての評価を行っている。これまでの評価結果について紹介する。
また,成長の良否がパルプ用材としての材特性に与える影響を調査するため,遺伝的バックグラウンドが同じである,同一クローンで,成長性に違いの見られた植林木をサンプリングし評価を行ったので,その結果を紹介する。

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© 2011 紙パルプ技術協会
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