紙パ技協誌
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総説・資料
2011 TAPPI PEERS Conference/IPBC参加報告
―2011年10月2日~10月7日ポートランド(米国)にて開催―
木皿 幸紀橋本 唯史
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2012 年 66 巻 5 号 p. 514-520

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抄録

米国のポートランドで10月2日~10月7日の6日間にわたり開催されたTAPPI主催の2011 PEERS(Pulping, Engineering, Environmental Recycling Sustainability)conferenceとIPBC(International Pulp Bleaching Conference)に参加したので,概要を報告する。
PEERSでは,前日行事として開催されたDP(溶解パルプ)フォーラムやバイオリファイナリーセッションでは立ち見が出るほどの盛況であったが,他のセッションは細分化が進みすぎたのか,やや低調に感じた。
IPBCでは,酸素晒や二酸化塩素漂白,オゾン漂白といった一般的に用いられている漂白の反応機構の解明やシミュレーションを用いた漂白の最適化といった基礎的な発表が多かったが,DP製造プロセスの漂白性に関する報告も3件あり,漂白分野でもDPへの注目が高まっている。

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© 2012 紙パルプ技術協会
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