紙パ技協誌
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総説・資料
最新ニーズと今後の方向
山森 明浩内海 拓
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2013 年 67 巻 10 号 p. 1164-1169

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抄録

近年,産業構造の変化に伴い,紙パルプ産業の主体は洋紙から板紙へ変化しつつある。しかしながら,日本国内の板紙の需要は上昇傾向とはいえず,ほぼ横ばいを維持しているといえる。
そうした中で,板紙に対するニーズは,消費者側のコスト削減や,他の商品との差別化を図るべく,多種多様となり,それに応えるべく研究開発が行なわれている。一方それと同時に,生産者側では,原材料である古紙の回収率および利用率を向上させることにより,安定した収益を得る努力を行なっている。
今回,板紙の需要動向及び,ニーズについて述べた上で,今後の板紙分野に求められると思われる方向性を説明する。また需要動向,ニーズに応えつつ,コスト低減を図るための古紙利用の取組みを紹介する。

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© 2013 紙パルプ技術協会
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