2014 年 68 巻 6 号 p. 609-615
地球温暖化防止対策が急務となっている昨今,日本製紙グループでは「グリーンアクションプラン2015」で,
1)化石エネルギー起源CO2排出量を1990年度比で25%削減する
2)化石エネルギー使用量を1990年度比で30%削減する
という2つの総量目標を掲げている。
このような中で,白老事業所でもさまざまな省エネルギー対策を実施しており,2013年5月に1号新エネルギーボイラー(以後:1Bと表記)排ガスラインにガス式給水加熱器(以後:GWHと表記)を導入した。このGWHは,耐硫酸腐食型で,メーカーはスイスのエアーフローリッヒ社である。この設備を導入して排熱回収を強化し,脱気器蒸気の削減による省エネルギーを実現した。
本報ではこのGWH設置導入による省エネ事例について紹介する。