1968 年 22 巻 12 号 p. 628-634
クラフトパルプ工場漂白排水と未晒スクリーン排水を別々にまたは, 特別の工場の三排水中と同じ割合に混合して, 若い大西洋産鮭 (Salmo salar) に対する毒性テストを行なった。
中性pH条件でテストした塩素化段からの漂白排水成分は, 他の成分よりかなり毒性が強い。
少量の二酸化硫黄で処理すると, 塩素化段の毒性を大きく軽減できた。塩素化成分を他の成分と混合する前に処理すると, 全排水についての毒性軽減の方が小さいけれどかなりのものであった。
ある第1段変法 (塩素化) 漂白法からの濾液を実験室で調製し, その毒性もテストした。二酸化塩素と塩素を実際に混合したものを, 第一漂白段の通常塩素の代わりに添加すると, 毒性のずっと低い濾液が得られた。
多くの他の処理法, その相対的効果について述べる。