コーターヘッドと同様にドライヤーは製品の品質に大きな影響を与える。
近年の塗工設備の高速化, 広幅化に対応して乾燥部は, 赤外線ドライヤー, エアドライヤー, シリンダードライヤーの組み合わせにより乾燥部の最適化を目指している。
エアドライヤーについて考えてみると, 幅方向の均一乾燥および塗工紙の安定搬送のために, エアノズルは幅方向に均一で安定したエアの吹きだし方向を得られる形状のものの採用, またドライヤー内のヘッダおよび戻りダクトの形状, 大きさ, 配置の考慮が必要である。
乾燥能力は, 熱風の風速, 風温をあげることで増加させられるが, 製品によってまた他のドライヤーとの組合わせにより, エアドライヤーの風温を高くすることができる場合に風温を高くする対策として, ガス, 熱媒等の採用を検討してはいかがであろうか。
設備の大型化にともない, 乾燥効率を良くする (省エネ) ためには, 従来以上のきめの細かさで排気風量をコントロールすることが効果的である。