紙パ技協誌
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ソフトカレンダーのカバー材質
将来を展望した素材の設計について
山田 和夫
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1996 年 50 巻 12 号 p. 1769-1774

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抄録

日本国内ではすでに30台以上のソフトニップカレンダーが運転されている。ここ2, 3年以内に5台以上のソフトカンレダーの新設が予定されており, 今後急速に増加すると予測されている。
カバー材質の開発も進められており, 初期, 硬質ゴムを使用していたが, 現在では樹脂製ロールが使用されている。初期には, 使用中にかなり問題が発生していたが, 現在ではほぼ満足されて使用されている。
しかし, 今後, より高級紙でのソフトカレンダー処理が始まると, カレンダー処理条件は過酷になり (例 使用温度200℃, スピード1,800m/min), カレンダー一も大型化すると, 現在のカバー材質では使用できない場合も予測される。
ここでは, 現在ソフトカレンダーに使用されている材質の紹介と同時に, 今後開発される耐熱・耐高速回転・耐圧新ロールの開発現況について報告する。

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