紙パ技協誌
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高速ブレードコーターの制御
コーターにおける塗工量制御とソフトカレンダにおけるキャリパ制御
朝賀 眞
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1996 年 50 巻 12 号 p. 1775-1782

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抄録

大型塗工マシンが増加している昨今, 塗工プロセスでの製品品質向上と原価削減への取り組みが進んでおり, 人手による調節操作では, 品質的にも生産効率でも限界となってきている。コータ・ブレードの自動制御, ソフトニップ・カレンダでのキャリパ制御, スーパーカレンダでのグロスの向上等, 新たな制御の導入が進んでいる。
塗工量の幅方向制御では, 塗工量の変動を早く正しく測定することが重要であり, そのため, 塗工量センサが開発されている。塗工量計を使用したブレード制御の実績も多くなっている。ソフトニップカレンダのキャリパ幅方向制御は, 冷熱風方式のアクチュエーターによるキャリパ制御導入が増加しており, その制御性や保守性で高い評価を得ている。スーパーカレンダでは, グロスの向上を目的に蒸気噴霧アクチュエータの取付けが増えており, 紙品質に問題を与えない安全性の高いものが実用化している。これら塗工紙関係の測定/制御について, 塗工量測定と制御, ソフトニップ・カレンダでのキャリパ制御, グロス制御アクチュエータの概要, および幅方向制御信号の処理技術について紹介する。

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