紙パ技協誌
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ヘッドボックスレベル計の改善
廣嶋 篤計器係一同
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2001 年 55 巻 3 号 p. 339-343,018

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抄録

大昭和製紙白老工場の8号マシンは1998年品質向上を目的とした改造工事に着手し, ヘッドボックスを均一な坪量プロファイルと安定した繊維配向角が得られるディリューション方式のものに更新した。以前と比較して紙の品質は向上し, その効果は予想していた通りのものであったと高く評価されている。
当然のことながらヘッドボックスにはいくつか計装機器が設置されており, ヘッドボックスの機能を最大限発揮するために各々重要な役割をもっている。
その一つに静電容量式レベル計があり, ヘッドボックスのオーバーフローレベルを測定しているが, このレベル計が度々検出不良を起こし, トータールヘッドの変動要因となっていた。
工場の計装担当者はその対策としてレベル計をエアパージ式に変更することを提案し, その結果, 安定したレベル測定が行えるようになった。
これまで, 当社においてエアパージ式レベル計は使用個所が少なく, 重要な個所にはほとんど設置されていない関心も低い計測機器であったため, 今回の事例は他工場の計装担当者達にとってもいろいろな意味で興味深いものであった。今回はその改善事例について紹介する。

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