組織培養研究
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総説
日本におけるヒト ES、iPS 細胞研究標準化:その2 分化能の評価
古江-楠田 美保
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2009 年 28 巻 2+3+4 号 p. 129-133

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抄録

1998年にヒト胚性幹(ES)細胞が樹立され、2007年にはヒト人工多能性幹(iPS)細胞が開発された。これらの細胞を用いて、発生過程におけるメカニズムの解明、あるいは再生医療や創薬などへの応用にむけて、国内外で研究が盛んに進められている。ヒト ES 細胞は受精卵の内部細胞塊由来であることから、成体組織を構成するすべての細胞に分化する可能性をもつ。また、ヒト iPS 細胞はヒト ES 細胞様に分化能を有している。これらのことから、ヒト ES/iPS 細胞を樹立する際には、多能性の確認が重要であると言われている。この総説では、ヒト ES/iPS 細胞の分化能の評価法について概説する。

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© 2009 日本組織培養学会
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