組織培養研究
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JCRB (Japanese Cancer Research Resources Bank) より配布された我々の樹立化したヒト肝癌細胞の特徴とそれらの細胞を用いた研究の概観
難波 正義中林 秀和土居 偉瑳雄佐藤 二郎宮崎 正博
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1993 年 12 巻 3 号 p. 221-227

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抄録
我々の現在の研究部門は, 1991年まで岡山大学医学部癌源研究施設病理部門と呼ばれていたものである. 1960年に設立された同部門の初期の頃の研究は, ラット肝細胞の培養と, その細胞のアゾ色素、4NQOなどによる発がん実験系の確立を主体としたものであった.
1965年にラット肝癌の培養化を報告し、その後, 4系のヒト肝癌細胞株(HLE, HLF, HuH-6, HuH-7)を樹立した. そして, 1984年にこれらの細胞株をJapanese Cancer Research Resources Bank(JCR8)に寄託し, 現在まで, がん研究振興財団よりの資金援助を得て多くの研究者にこれらの肝癌細胞を配布してきた. 今回の報告では, これらの配布されたヒト肝癌細胞株の細胞学的特徴と配布状況について簡単に触れ, そして, これらの細胞株がどのような研究に利用され貢献してきたかを紹介したい.
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© 日本組織培養学会
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