専門日本語教育研究
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介護福祉士国家試験におけるカタカナ語の特徴
中川 健司斉藤 真美
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2014 年 16 巻 p. 73-78

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抄録

EPA(経済連携協定)介護福祉士候補者が国家試験の内容を理解するにはそこで用いられる語に関する知識が不可欠である。国家試験では全体の約3分の2の問題でカタカナ語が用いられており、カタカナ語の習得度が国家試験の内容理解にも影響を与えることが推察される。そこで、本研究では、国家試験中のカタカナ語指導をする上での留意点を明らかにするという目的で、第14-25回の国家試験に出現したカタカナ語を対象にその頻度と傾向を調査した。その結果、カタカナ語は英語語源のものが多いが、医学専門用語や生活関連語には他の語源のものが少なくないこと、先行研究で選定された介護専門用語だけでなく、成分名、疾病関連語、日常生活語等、介護の周辺的な範囲の語彙が多く用いられていることが明らかになった。そのため、指導者は、学習者にとって理解しにくいカタカナ語がどのようなタイプのものであるのか理解し、指導するべきであると考えられる。

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