抄録
富山県の産 (富山県薬業連合会) 官 (富山県) 学 (富山医科薬科大学) の研究グループが飽食時代に適した新たな滋養強壮薬 (富山オリジナルブランド配置薬) の開発を進めた。 新処方の配剤生薬は従来の滋養強壮薬の効能に生活習慣病の血管病変の予防作用を付与する視点から選ばれた。 文献調査や市場調査および薬理と製剤化の実験を経て11種類の生薬配合剤が創案された。 新製剤 (丸剤) は主薬の薬用人参の基原植物名 (Panax ginseng) と王様 (Wang) に因んで Pana Wang と命名された。
本研究では10日間経口投与された PanaWang がラット頸動脈をカテーテルで擦過した後の内膜肥厚を抑制することが明らかにされた。 この内皮細胞傷害病態は加速された動脈硬化症モデルといわれている。 PanaWang の作用機序は血管平滑筋細胞の増殖抑制にあることが免疫組織化学的に検証された。 PanaWang の作用には配剤された 11 生薬の血小板凝集抑制作用 (薬用人参, 延胡索, 牛黄など) や活性酸素種の消去作用 (厚朴, 桂皮, 芍薬など) が関与していることが文献考証に基づいて推論された。