抄録
樟芝菌糸体中の新規マレイン酸及び琥珀酸誘導体(antrodin A-E)の定量分析法を確立する目的で,高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による分析条件を検討した。Antrodin A-Eは,移動相:1 % AcOH/H2O-CH3CN(0 min, 60:40;40min, 30:70);流速:1.0ml/min;測定波長:235 nm;カラム温度:室温の条件下,ODSカラムを用い定量を行った。この方法による日内と日間の相対的な標準偏差は4.6%及び4.1%(n=5)であり,0.1(or 0.2)μgから1.2μgまでの濃度範囲で良好な直線性が得られた。Antrodin A-Eの回収率はそれぞれ99.8, 102.9, 101.0, 100.5及び99.9%であった。本測定法は迅速且つ正確であり,樟芝菌糸体中の新規マレイン酸及び琥珀酸誘導体の定量に適していると考えられる。