Journal of UOEH
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手と環境(2)
― 2環境条件下で, 冷水浸漬負荷を行った2年令群の手の機能の生理学的変動―
鈴木 勝己伊地知 正光松木 孝行関 昭夫田中 宏道門司 幸一中島 清春
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1981 年 3 巻 4 号 p. 347-362

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抄録
手の種々の機能の数量表示が行われて来ている. 然し, これ等の正常値が色々な環境や個人の条件で, どう変動するかの報告は少ない. そこで一連の基礎的な生理学的な実験を行った. 手の種々の機能の中で3つの示標を選んだ. 即ち, 指皮温, 指振動覚, ピンチカ. 環境条件として, 10℃, 湿度50%と30℃, 湿度50%の2つを選び, 負荷テストとして一側手の冷水浸漬を夫々の環境下で, 21健康成人男子に実施し, 3示標の経時変動を測定した指皮温は, 高令群で梢高く, 浸漬手指皮温の40分間後の回復は, 30℃室内で, より円滑, 浸漬手のピンチカは, 減少し, これは, 10℃室内で著明. 指振動覚は同様に浸漬手指で鈍麻化した.
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© 1981 産業医科大学
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