2009 年 31 巻 1 号 p. 81-87
従業員は人生の多くの時間を職場で過ごすため, 生活習慣病対策には個人の自主的な努力と企業による環境整備の双方が不可欠である. 生活習慣病対策には現在まで産業保健職の熱意と創意工夫により実施されてきたが, 各々の職場の集団指導に留まらず, どのような活動が真に有効かという議論が企業の枠を超えて望まれる. 本稿では集団教育として健康イベントを開催する上でのノウハウを, 問題点, 企画, 時期, 場所, 参加人数, 主催側のマンパワー, 予算, 広報チャンネルの選択, データの解析などを通して論じる.