産業医科大学 医学部 皮膚科学教室
2012 年 34 巻 1 号 p. 85-89
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経皮経粘膜感作により生じた小麦依存性運動誘発アナフィラキシーの報告が増えている. 感作原として, 洗顔石鹸にふくまれる加水分解小麦が同定されている. 診断には, 当該製品の使用歴があり, 使用時に顔面に皮膚症状が出現, ω-5グリアジンに対する特異的IgEに比べ, 小麦グルテンに対する特異的IgEが高値であることが有用な情報である. 加水分解小麦は化粧品添加物として用いられており, 食物アレルギーの感作原として留意すべきである.
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