Journal of UOEH
Online ISSN : 2187-2864
Print ISSN : 0387-821X
ISSN-L : 0387-821X
洗顔石鹸に含まれる加水分解小麦が感作原と考えられる小麦依存性運動誘発アナフィラキシー
小林 美和大倉 理沙吉岡 はるな廣正 佳奈吉岡 学中村 元信
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 34 巻 1 号 p. 85-89

詳細
抄録

経皮経粘膜感作により生じた小麦依存性運動誘発アナフィラキシーの報告が増えている. 感作原として, 洗顔石鹸にふくまれる加水分解小麦が同定されている. 診断には, 当該製品の使用歴があり, 使用時に顔面に皮膚症状が出現, ω-5グリアジンに対する特異的IgEに比べ, 小麦グルテンに対する特異的IgEが高値であることが有用な情報である. 加水分解小麦は化粧品添加物として用いられており, 食物アレルギーの感作原として留意すべきである.

著者関連情報
© 2012 産業医科大学
前の記事 次の記事
feedback
Top