Journal of UOEH
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[短報]
日本における胎便を用いた重金属曝露評価法に関する予備的検討
梁 娟實中井 里史小田 しおり西野 廣子石井 美里横山 寛子松木 秀明
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2013 年 35 巻 2 号 p. 129-135

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抄録
日本における胎便を用いた胎児期重金属曝露評価法に関して,予備的検討を行った.被験者は,2010年11月から2011年3月の間に東海大学病院に出産のため入院し,胎便採取に同意した母親の新生児である.本研究の対象物質は,鉛(Pb),カドミウム(Cd),ヒ素(As)とし,分析は,ICP-MSを用いて行った.添加回収試験などの結果から,本研究で使用した分析方法で胎便中重金属濃度測定ができることが示された.新生児102人から採取された胎便を分析したところ,PbとAsの濃度(中央値)は,それぞれ0.71 ppb,0.03 ppbであった.一方,Cd濃度の中央値は定量限界未満であった.胎児期曝露の曝露評価に用いることができるようにするためには,今後,種々の生体試料濃度を測定し,得られた濃度間の関係を調べることなどが必要となる.
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© 2013 産業医科大学
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