Journal of UOEH
Online ISSN : 2187-2864
Print ISSN : 0387-821X
ISSN-L : 0387-821X
[報告]
連続酸素飽和度モニタリングを用いた気管支鏡検査当日の睡眠時における酸素飽和度低下の検証
長神 康雄 石本 裕士野口 真吾川波 敏則加藤 達治迎 寛矢寺 和博
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 39 巻 3 号 p. 209-213

詳細
抄録

気管支鏡検査前後のリスクアセスメントは,気管支鏡検査を安全に実施するために重要である.しかし,気管支鏡検査当日の睡眠時の低酸素血症の有無を調べた報告はなく,我々は気管支鏡検査前日と当日の睡眠時の酸素飽和度について検証した.30症例で連続パルスオキシメーターを用いて,気管支鏡検査前日と当日の睡眠時の酸素飽和度低下指数(ODI)を測定した.その結果,気管支鏡検査前日に比べて気管支鏡検査当日の睡眠時の酸素飽和度低下指数(ODI-3%)は有意に上昇し(P < 0.05),気管支鏡検査による低酸素をきたしていた.気管支鏡検査を実施する際には気管支鏡検査中だけではなく,気管支鏡検査後の睡眠時の低酸素血症にも注意すべきである.

著者関連情報
© 2017 産業医科大学
前の記事 次の記事
feedback
Top