Journal of UOEH
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労働衛生改善のための重要業績評価指標の特定,選択,優先順位付け:自動車メーカー1社を対象とした事例研究
ヴォソイ シャラムチャラク モハマド ホセイン ヤラマディ ラソールアボラセミ ジャミレアリモハンマディ イラジカンラシュ ファフラディン アフマディパゥラタラリ メラン
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キーワード: 労働衛生, 健康, 特定, 産業
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2020 年 42 巻 1 号 p. 35-49

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抄録

組織の継続的な改善における労働衛生の重要な役割について,本研究は自動車メーカー1社を対象に,労働衛生改善にむけた重要業績評価指標の特定,選択,優先順位付けを目的とした.記述的横断研究を三段階で行った.まず半構造化インタビューとメーカーの文書および既存の研究の検証,見直しを行い,一連の重要指標を特定,選択した.次に指標の妥当性を11名の専門家が測定した.続いて,SMART基準をもとに指標に優先順位をつけた.研究枠組みにしたがい,45の健康指標と17の教育指標を含む一連の指標を集めた.内容的妥当性を調査した結果,それぞれ12および9の指標が妥当性を満たし,専門家チームによって本研究に対し全部で21の指標が提示された.優先順位付けの結果は,是正的,予防的健康行動が採られた割合といった先行指標が重み0.146で最優先であった.一連の重要指標は,本研究目的に基づく結果から提示されたもので,自動車産業において管理者や産業衛生の専門家が業績評価を行う際の一助となりうる.

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© 2020 産業医科大学
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