発光画面をみながら作業をする労働者が急増し, このvisual display terminals (VDT) による視機能障害が社会問題となっている.VDT作業2時間負荷前後の調節機能をaccommodo polyrecorderとinfrared optometerを用いて測定した. 作業負荷により調節近点距離は延長し, 調節緊張時間も遅延した. 毛様体筋の微動調節運動波形の低周波化が認められた. この調節機能低下は一般の事務作業を模したハードコピー作業負荷による低下より著しく, また中・高年者に著明であった. VDT作業負荷前にメチルコバラミンを経口投与することによりこの調節機能低下は軽減されることが示唆された.