住宅総合研究財団研究論文集
Online ISSN : 2423-9887
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居宅の延長としての宅老所の現況と展望に関する研究
地域性による位置づけとニーズの相違に着目して-
山田 あすか上野 淳松本 真澄井村 理恵佐藤 栄治
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2008 年 34 巻 p. 207-218

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抄録

本稿ではまず,全国の事業所へのアンケート調査,抽出事例でのヒアリング・観察調査によって宅老所・小規模多機能施設の全国的概況と運営実態,「宅老所はどのような特徴をもち,どのような人を対象に,どのように運営されているのか」を把握した。次に,地域特性を[都市・市街/都市・郊外/地方][駅近/駅遠]に分類し,独居・同居の別や就労など家族・介護者の状況,介護観,高齢者施設整備の状況,近隣他者との関わり方,など介護ニーズの地域差を生む要因を整理した。さらに,3地域5事業所の利用者の利用圏域や家族の状況等の詳細な調査をもとに,地域の特性と介護ニーズの関係,地域性に根ざした宅老所のあり方について考察した。

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© 2008 一般財団法人 住総研
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