2008 年 34 巻 p. 27-40
ストックマネジメントの時代において,ストックを活用することによる地域社会や住まい・まちづくりへの効果や影響を評価することが求められている。本論では,京都でユニークな不動産ビジネスを展開している事業者で構成する研究会の活動を取りあげ,本会もしくは会員が行ったストックを活用した住宅・不動産ビジネスの事例を調査・分析する。さらに住宅のストックの質の向上のために必要な仕組み,ストック活用の裾野を広げるための要件,地域と共生する住まいづくりのために必要なプロセスの分析から地域社会の価値を向上させる不動産ビジネスのあり方について考察する。