2009 年 35 巻 p. 1-12
米国において,光ファイバーを住宅地に導入する際に,これを地域の活性化に活用しようとする動きがある。本研究では,まず光ファイバーコミュニティの拡大状況を把握し,その地理的分布と運営主体の組み合わせに,3パタンあることを示した。光ファイバーの地域への活用が予測される2パタン(3タイプ)について事例調査を行い,運営主体ごとにインフラの整備と活用手法に明らかな特色があること,光ファイバーを生活に不可欠なインフラとして整備する動きがあること,ミネソタ州テレコム生協事例が,地方での堅実な整備モデルになり得ること,光ファイバーの二面性の故に,その存在は未だ空間には明確に反映されていないこと等を明らかにした。