抄録
学生が自力改修して出来た多様な住戸は,高経年住戸の多目的利用の可能性を示した。住戸の多目的利用は,団地住民の利便・快適性向上に寄与し,団地再生の一つの手法となる。多目的利用に重要な住戸プランニングの自由度は,壁構造に比ベラーメン構造の住戸のほうが高い。ラーメン構造の住戸を使い続けるために,耐震性を高める改修,利用者の募集・選定,利用者によるインフィル施工という三段階整備を提案する。資源循環型社会形成に寄与する廃棄建設資材利活用に関しては,コーディネータを中心とし,建設業者,デザイナー・加工業者,流通業者によって構成される社会システムを提案する。