住総研研究論文集・実践研究報告集
Online ISSN : 2433-8028
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多文化の学びを育む混住型国際学生宿舎の研究
吉田 千春田中 友章横田 雅弘
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 44 巻 p. 191-202

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抄録

 本研究では日本人学生と留学生が共に生活する混住寮を「学びの場」と捉え,空間と活動の観点から学習環境デザインを検討した。アジアの大学5校の先導的なレジデンシャル・カレッジ(以下,RC)と日本の先導的な 7 校の混住寮を対象に現地視察,ヒアリング,インタビューなどの調査を行った。その結果,空間の観点からは,居住単位のまとまりや集合形式,およびその階層性の相互関係が重要と示唆された。活動の観点からは,フォーマルとインフォーマルの活動を組み合わせ,活動への参加を促すレジデント・アシスタントが重要であることが分かった。さらに,今後は RC から得られた知見を活かし,大学教育の中に混住寮を位置づける必要がある。

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© 2018 一般財団法人 住総研
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