住総研研究論文集・実践研究報告集
Online ISSN : 2433-8028
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放置空き家発生リスクに焦点をあてた賃貸住宅の空き家の実態分析
住宅セーフティネット制度の登録情報を活用して
太田 秀也上野 賢一
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 46 巻 p. 61-71

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抄録

本研究は,賃貸住宅の空き家について,放置空き家発生のリスクに焦点をあてて,新たな住宅セーフティネット制度の登録住宅の情報を活用して,その実態を把握・分析するものである。その結果,登録住宅の空室継続期間は,平均約10 月で,約1割は2年以上空室,最長では空室が6年間継続という状況が明らかとなるとともに,計量分析により,大都市圏における駅から遠く,専有面積が大きい賃貸住宅ほど,空室継続期間が長くなるという結果が判明し,それらの賃貸住宅で放置空き家となるリスクが懸念されることが明らかとなった。

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