近年,大規模災害の発生が多く,避難所等での生活が強いられる場合が増えている。体育館や公民館が避難所に転用されるケースは多く,そのため,災害救助用毛布が備蓄され,睡眠に使用される場合は多い。さらに,災害直後には停電等が発生し,自宅等の住宅であっても冷暖房が使用できない場合もある。そこで,本研究では,冷暖房が必要ない中間期に2 種類の寝具である救助用毛布と布団を使い,体育館と自宅寝室にてそれぞれ睡眠実験を行う。また,夏期に冷房を使用しない場合と使用とした場合について睡眠実験を実施する。さらに,サーマルマネキンを使用して寝具断熱性を測定し,寝具の不十分さを補うための検討を行う。