本研究は,2016年に本研究グループが実施した研究に引き続き,日本の伝統的な建材とされる焼杉を対象とし,その性能評価を行うものである。2016年の研究ではコーンカロリーメータを使ったサンプルを使用したのに対し,今回の研究では伝統的な作成方法に基づくサンプルおよび機械によるサンプルを用い,前回研究では十分に明らかにすることができなかった外装材としての各種性能および内装材としての音響性能を有することを科学的に明らかにした。また,焼杉の地域分布に偏りがある点についても,2016年の研究に加えた新たな知見を得ることができた。