獣医麻酔外科学雑誌
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外傷に伴う後躯麻痺を呈した猫の1治療例
鈴木 馨
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キーワード: , 後躯麻痺, 理学療法
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1994 年 25 巻 1 号 p. 23-27

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抄録
挫創, 片側後肢硬直, 起立不能, 排泄障害が認められた猫を一般臨床診断, 神経学的検査およびX線検査等によって外傷に伴う後躯麻痺と診断し治療を行った。まず副腎皮質ホルモン剤およびビタミンB剤を中心とする薬物治療を行ったが改善はみられなかった。次に治癒機転の活性化を図るため低周波電気針療法と極超短波療法を適用したところ卓効があり, 片側後肢の硬直以外ほぼ完治した。運動の円滑化および創傷感染防止のためこの患肢は断脚したが, 伴侶動物としての生活機能の回復は良好であった。
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