日本獣医生命科学大学 獣医放射線学教室
ヤマザキ動物看護短期大学
日本獣医生命科学大学 獣医臨床繁殖学教室
2010 年 1 巻 1 号 p. 20-25
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前立腺癌の犬3例に対し、緩和目的として低分割大線量放射線治療を実施した。その結果、症例1では照射後に血尿が消失した。照射前後の前立腺癌のサイズはRECIST基準で、PRが1頭、SDが2頭であった。さらに、前立腺周囲の腫瘍浸潤も改善された。フォローアップ中における寛解持続期間はそれぞれ12ヵ月、7ヵ月および3ヵ月であった。放射線障害は晩期障害として色素沈着のみであった。以上から、前立腺癌に対する緩和治療として低分割大線量放射線治療はその有用性が示唆された。
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