抄録
前回は暴露効果指標を中心に分析疫学の方法について述べた。解説の最終回として, 疾病対策の評価に関する方法を概説する。初回にも述べたが, 疫学の目標は単に疾病の原因解明に留まらず, 流行規模の把握とその有効な対策の評価を目指すものである。ここでは, まず, 流行規模の指標である寄与危険について述べる。つぎに, 疾病の早期発見に有効なスクリーニング方式の問題を取り上げる。流行の継続的な監視方法としてサーベイランス・システムは重要なテーマであるが, これはすでにシンポジウム報告として本誌にまとめられているので, ここでは触れない。終わりに, 最も広範囲に適用される評価方法として, システム分析について解説する。