日本獣医師会雑誌
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日本小動物獣医学会誌
2006~2007年における国内の飼い主放棄犬でのErysipelothrix属菌に対する抗体調査
高橋 敏雄小川 孝成嶋 理恵内山 万利子小佐々 隆志嶋崎 智章原田 和記嶋崎 洋子
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2010 年 63 巻 2 号 p. 136-139

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抄録
起因菌の分類学的研究に基づき,Erysipelothrix tonsillarumは,犬の細菌性心内膜炎の起因菌のひとつであることが報告されている.そこで,本病の犬における最近の浸潤状況を把握する目的で,2006~2007 年に兵庫県動物愛護センターに持ち込まれた飼い主放棄犬の血清166 検体について,本菌属に対する生菌発育凝集(GA)抗体価を測定した.その結果,2006年106例のうち7例(6.6%),2007年60例のうち7例(11.7%)でGA抗体価が16倍以上の陽性であり,うち1例(2006年)は128倍と高い抗体価を示した.過去の1999年度での同様な調査成績に比べて,今回の調査での抗体陽性率は上昇傾向にあり,家庭犬にも低率ではあるが,E. tonsillarum感染個体が存在している可能性が示唆された.
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