抄録
沖縄県石垣市で8歳の黒毛和種の繁殖牛が分娩後80日前後から右前乳房が腫脹,硬結し,California Mastitis Testで陽性,臨床型乳房炎と診断された. 乳汁の細菌検査ではPasteurella multocidaが純培養状に623CFU/ml で分離された. 分離菌はPCRによる莢膜抗原型別試験およびゲル内沈降反応による菌体抗原型別で血清型A : 3,4と型別され,PMT遺伝子toxAは保有していなかった. この報告はP. multocidaが関与した黒毛和種牛の国内最初の乳房炎症例である.