抄録
2005年9月から2009年1月にブロイラーから分離されたカンピロバクターとサルモネラを用いオフロキサシン(OFLX)とアンピシリン(ABPC)に対する感受性を調べた.両菌株が同時に分離された35農場のうちOFLXについてカンピロバクターが11農場,サルモネラ株が6農場でOFLX 耐性であり,両菌株がともに耐性であったのは4農場であった.ABPC耐性はカンピロバクターで4農場,サルモネラで14農場認められ,両菌とも耐性の農場はなかった.OFLX耐性誘導試験に供したすべてのカンピロバクターで耐性変異株が出現したが,サルモネラでは出現しなかった.サルモネラにおいてはABPC耐性とβ-ラクタマーゼの関連性が推察された.以上から,サルモネラよりカンピロバクターでOFLX耐性の出現頻度は高くなるものと推察された.ABPC耐性株出現の様式は両菌属間で異なるものと考えられた.