日本獣医師会雑誌
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産業動物臨床・家畜衛生関連部門
日本の種牡馬の死亡原因に関する回顧的調査
畠添 孝中西 信吾木村 慶純三角 一浩
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2012 年 65 巻 7 号 p. 511-515

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抄録
種牡馬の死亡原因や発生状況等に関して詳細に調査・解析した報告は見あたらない.そこで過去45年間に死亡したサラブレッド種牡馬53例の死亡状況について回顧的な調査を実施した.死亡状況としては突然死が16例と最も多く,消化器疾患による急性腹症死が13例,骨折等の運動器損傷後の安楽殺が11例と続いた.突然死の発生は1月と12月がそれぞれ4例と3例,3~6月は各月2例であった.またその発生場所は,運動場と種付場がそれぞれ5例と4例,厩󠄃舎が7例であった.突然死例の死因は,心筋の出血,線維化あるいは梗塞に伴う心不全が7例,大動脈起始部破裂による心不全が4例,腹腔内の大血管破裂による失血死が2例であった.一方,3例では死因が特定されなかった.このように種牡馬の突然死の主因は心臓・血管系の異常であり,冬期から繁殖供用期間に多く発生していた.
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© 2012 公益社団法人 日本獣医師会
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