日本獣医師会雑誌
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小動物臨床関連部門
腎腫瘤により続発性高アルドステロン症を呈したと思われた猫の1例
新家 俊樹小川 高
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2013 年 66 巻 12 号 p. 867-869

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抄録
17歳齢,雄の雑種猫が元気食欲の低下,運動失調を主訴に来院した.血液検査ではALP,CKの上昇,重度の低カリウム血症がみられた.腹部超音波検査では左腎の腫瘤,両側副腎腫大がみられた.血中アルドステロン値及び血中レニン活性値はそれぞれ高値を示した.以上より,腎腫瘤による続発性高アルドステロン症が疑われた.ACE阻害薬及びスピロノラクトンの投与により低カリウム血症や臨床症状は改善した.
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© 2013 公益社団法人 日本獣医師会
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