日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
小動物臨床関連部門
初期の臨床症状として視覚障害を呈した神経セロイドリポフスチン症のチワワの1例
中本 裕也, 大和 修, 松永 悟, 内田 和幸, 高沼 良征, 坪井 誠也, 小澤 剛, 小川 博之
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 67 巻 11 号 p. 862-865

詳細
抄録
初期の臨床症状として視覚障害が認められ,剖検により神経セロイドリポフスチン症(NCL)と確定診断されたチワワの1例を報告する.本例の初診時には,視覚障害を除く神経学的な異常は認められなかった.眼科検査では,球後結膜,角膜及び視神経乳頭における異常が認められたものの,本症状への関連は否定的であった.中枢性視覚障害の確認のために実施した頭部MRI検査では,NCLのチワワに特徴的とされる重度な脳萎縮及び造影剤による髄膜の増強効果が認められた.今回の報告のとおり,NCLのチワワの初期臨床症状として視覚障害が認められる場合がある.若齢のチワワに視覚障害が認められた場合,眼科疾患と誤認されないように,チワワのNCL診断で有用とされる頭部MRI検査を早期に実施する必要がある.
著者関連情報
© 2014 公益社団法人 日本獣医師会
前の記事 次の記事
feedback
Top