抄録
アジア型ニューカッスル病の発生した養鶏場を選定し, ニューカッスル病不活化ワクチンの予防注射の効果について調査しつぎの知見を得た.
1) 10-40日令で未注射雛が感染し発症した場合, 10日令雛97.1%, 40日令雛89.3%の高いへい死率が認められた.
2) 30日令で1回だけ予防注射し, 約40日後に感染した場合22.4%がへい死し臨床症状も著明に認められた.
3) 産卵鶏に2回 (間隔5ヵ月) 予防注射し, 2回目の接種後, 約100日後に感染した場合, 臨床症状は12.8%出現したがへい死1.4%, 淘汰3.7%で低かった.
4) 産卵鶏に2回 (間隔3ヵ月) 予防注射し, 2回目接種後, 約40日に感染した場合, 症状の出現羽数は少なくへい死0.3%, 淘汰8.2%できわめて少なかった.
5) 産卵鶏に3回 (間隔3ヵ月後, 4ヵ月後) 予防注射し, 第3回目接種後, 約40日に感染した場合, へい死4.6%, 症状の出現は5.5%で顕著な予防効果が認められた.
6) 臨床症状は感染より回復までに約10日を要した. しかし, 3回予注の鶏は早期に回復する傾向を認めた.
7) 産卵は発症後半減したが, 注射回数, 注射間隔に関係なく約1ヵ月後には正常の産卵率に回復した.
8) 産卵直前の若雛は, 感染耐過後には正常な産卵がみられた.