東京大学農学部
1981 年 34 巻 3 号 p. 120-123
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ネコの脾腫を主徴とする肥満細胞腫の1例に対し, C・V・Pの3種併用療法を実施した.その結果, 脾腫を始め血液および臨床所見の異常はいずれもほぼ完全に消失した.その後は慢性の軽い貧血を除き, 副作用はほとんどみられず, 1年2カ月を経過した現時点においても元気・食欲とも正常で, 脾腫の再発などの異常はみられていない.以上から, ただ1例の治験ではあるが, 本治療法は定期的な血液検査などの十分な管理のもとに実施すれば, ネコの肥満細胞腫に対する有効な治療法として期待できるものと考えられる.
綜合獸醫學雑誌
日本獸醫協會雑誌
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