1981 年 34 巻 9 号 p. 433-436
粘膜の摘出手術を実施し, の味ある成績を得た.
1. 喉頭側室粘膜の摘出は, 従来多く使用されてきた粘膜搦子を用いず, 指頭による鈍性剥離法を採用し粘膜の十分な除去を図った.
2. 従来は異常側のみの粘膜を除去する場合が多いようであるが, 今回は両側粘膜の摘出を行なった。
3. 全例 (16頭) 手術後の経過は概して良好で, すでに9頭は平均約5カ月で競馬に出走し, 内1頭 (症例3号) のみが軽い笛声音を残した.残り7頭は手術後日が浅いため現在静養中である.