日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
リピートブリーディングおよび鈍性発情を伴った長期不妊牛の一治験例
杉山 定寛守野 繁中尾 敏彦角田 修男河田 啓一郎高橋 英世
著者情報
ジャーナル フリー

1983 年 36 巻 8 号 p. 476-478

詳細
抄録

初産分娩後約2年間にわたり計13回の発情期に交配したが受胎せず, その後発情が不明瞭となった輸入ホルスタイン種乳牛を入院させ, 血中P濃度の測定および臨床検査により性周期の判定を行いつつ加療したところ, 入院後4回目の人工授精 (以下AI) により約4.5ヵ月目に受胎させることができた.
本例は血中プロゲステロン (P) 濃度の測定による性周期の正確な判定と, それに基づく適期のホルモン処置により受胎し得たものと考えられる.

著者関連情報
© 社団法人 日本獣医師会
前の記事 次の記事
feedback
Top