埼玉県食肉衛生検査センター
麻布大学獣医学部
1987 年 40 巻 7 号 p. 523-525
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才, 雌, ホルスタイン種の牛に認められた大動脈小体腫瘍は, 心基底部に位置し, 線維性の被膜に包まれていた.大きさは20×15×7cmで, 色調は褐色がかった白色であった.転移病巣は前縦隔リンパ節に認められた.組織学的には, 腫瘍を構成する細胞は紡錘形および多角形で, 結合織線維により不規則小葉状に分画されていた.腫瘍細胞は円形ないし楕円形の核をもち, 細胞形質は弱エオジン好性であった.電顕的には, 腫瘍細胞内に限界膜に包まれた顆粒が認められた.
綜合獸醫學雑誌
日本獸醫協會雑誌
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