1989 年 42 巻 4 号 p. 271-274
中心静脈ヘカテーテルを長期間留置することは, 完全静脈栄養を施行するうえで必須の技術である. ところが, 幾日間も連続して一定速度で, しかも動物の自発運動を制限することなく輪液投与を行わなければならないため, この技術は非常に難しい.しかしながら, 6点 ((1) カテーテルの材質, (2) カテーテルの挿入部位固定方法, (3) ドッグジャケット, (4) カテーテル保護コイル, (5) シーベル, (6) 注入ポンプ) に注意を払うことによって, 比較的容易に動物の自発運動を制限することなく, カテーテルの長期間留置が可能となったので紹介する.