日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
中枢神経系に海綿状変性のみられた子牛の脳波
七條 喜一郎鈴木 實竹内 崇籠田 勝基山我 義則梅村 孝司島田 章則
著者情報
キーワード: 子牛, 脳波, 海綿状変性
ジャーナル フリー

1993 年 46 巻 11 号 p. 920-924

詳細
抄録

運動失調ならびに視力低下がみられた2.5ヵ月齢のホルスタイン種雄子牛について脳波測定ならびに病理学的検索を行った. 覚醒期脳波は記録全般をっうじて高振幅 (40~120μV) 徐波の優勢なパターンを示し, 一時的にほぼ正常なパターンを示すこともあった. 睡眠期には200μVを越える高振幅徐波が出現した. 音刺激に対しては無反応であったが, 光刺激に対しては反応が認められた. 病理学的には中枢神経系の広範な領域に著しい海綿状変性がみられた.

著者関連情報
© 社団法人 日本獣医師会
前の記事 次の記事
feedback
Top